レコードをノイズ少なく再生するには アーム調整の肝 [ターンテーブル]
これ、やるとやらないのでは大違い。
レコード再生の宿命とも言える、盤を針でトレースする際のノイズ対策。
これって、サーという、サーフェスノイズと言われるものから、ゴミや盤の状態由来のチリノイズ、キズに由来する
周回ノイズ (これは論外ですが) など色々ありますね。
サーフェスノイズやチリノイズは、盤に対する針の角度を調整することでかなり減らす事が出来ます。
つまりアームの高さとヘッドシェルの角度を色々といじくる訳です。
基本的にはこんな感じ。
レコード盤の水平を水準器で確認します。
同じ場所にカートリッジを載せ、水準器でアームの高さとシェルの角度を同じ状態になるよう調整。
なおこの水準器は重さが0.7gですのでそれを考慮した針圧で調整します。
これで完了です。 簡単でしょ?^^
旧来のセオリーでは、レコード盤面に対しアームが平行になるようにするのが鉄則だったのですが、実際シェル
の構造やらコネクタとの馴染みやら、いろんな問題がありまして、アームを平行にしても、そのままではシェルが
レコード盤と平行になっていないケースが多いんです。
今回のケースでは、アームが若干高めでシェルの平行が取れました。
後ろ部分がほんの少し腰高に上がっているのがお分かりになりますでしょうか。
SMEのアームはコネクタ部分 (矢印) が半固定で動かせるので左右角度の調整が楽です。
一度決めてしまえば、普段使いでは調整がずれることはありません。
指かけの湾曲としなり具合が絶妙に吸収してくれるので。
3009S2はSPUも使えるけれど、SPUの指かけが同じ形をしているのは偶然ではありません。
(画像は過去記事から。)
余談はともかく、このようにして追い込んだ状態ですと、ノイズの多い盤でも気持ちよく聞けます。
ノイズが無くなる事は無くても、目立たなくなるんですね。
ちょいと試聴タイム。
カナダのソフトロック、HAGOOD HARDY & THE MONTAGE。
A面の一曲目はBREADの、あの名曲のカバー。
録音・プレス・販売から50年を経た外国(カナダ)盤です。
アップロードに際し、著作権および著作隣接権的には問題ないかと。
録音・プレス・販売から50年を経た外国(カナダ)盤です。
アップロードに際し、著作権および著作隣接権的には問題ないかと。
再生できない場合、ダウンロードは🎵こちら
ノイズだらけじゃないかって?(^▽^;)
ビフォーアフター形式じゃないからアレですが、調整する前はもっとヒドかったんですよ。
調整した後ではビフォーの状態に戻すのが面倒だし意味ないし。
・・・というか、
すみませんビフォーの状態での録音を忘れました・・・d( ̄∇ ̄*)☆\(--こら
ともかく、オリジナルのカナダ盤を聴けると言う時点でラッキーなのであります。
この盤、血眼になって探していましたので。
ちなみにこれがCDです。
2008年だったかにCD化されたもの。
この度改めてレコードで聴いてみたのですが、レコードは何から何まで違いますね。
一番違うのは空気感と肌合いでしょうか。リアルの一言に尽きます。
ギターのワウペダルの使い方が良いですね。この頃(1972年)はたしかオートワウは無かったから、足でペダル
を小刻みに動かしてるんでしょうけど。
素晴らしい浮遊感ですね。暖かいスコールが降り注ぐ中、サンゴ礁の海にふわふわ浮かんでいるような。 ^^
最後までありがとうございました。m( __ __ )m
いや、これは決してノイズだらけではないです。私なんか変なノイズをたくさん聞いてきましたw。
ノイズが多くても耳障りではない再生ってこれまで体験した事はあるものの、それが性能なのか調整なのかわからなかったんですが・・・分かりやすいヒントになりました。
ノイズに関してはついレコード盤の状態の方に目が行きがちですけど、うーん、レコード再生、奥が深いですね。
by Buji (2016-02-13 00:23)
☆bujiサマ
これ、あるお方に教えていただいたのですが、何十年もオーディオやってるのに、オーバーハングとアームの水平ばかり調整していましたから目からウロコでした。これ調整すると何故かあの大嫌いな周回ノイズも耳当たりが良くなっちゃうという・・・ポツポツの角が取れます。不思議です。
by まめぞう (2016-02-13 07:41)
ノイズも音楽の一部です。
と、かなり開き直っておりますが・・・^^;
by たいへー (2016-02-13 10:11)
☆たいへ~どの!
そういえば、「メガネは顔の一部です」 、ってCMありましたね。
懐かしく思い出しました。ありがとうございます。m( __ __ )m
by まめぞう (2016-02-13 11:33)
レコード盤の財前五郎と自負している私もこれは知りませんでした。
( ̄◇ ̄;)
「週末ですのでレコード盤の総回診を始めます」
音楽スタート
(・∀・)
by せんぷうき (2016-03-05 18:06)
☆せんぷうき様
あ、白い巨塔!^^
by まめぞう (2016-03-06 09:23)
レコードプレイヤーの調整で、トーンアームを水平にしたり、
ヘッドシェルを水平にすることに意味はない。
大切なのは、スタイラスのバーチカルアングルだ。
これを設計値と同じ状態にすること。
それを実現するために、トーンアームを水平にする。
通常は以下の図式が成立するから。
「トーンアームを水平にする=カートリッジ取付位置が水平になる」
トーンアームと、ヘッドシェル、カートリッジ、
この3パーツの組み合わせによっては
「トーンアームを水平にしても、カートリッジの取付位置が水平にならない」ので、
「まめぞう」は「トーンアームでなく、ヘッドシェルを水平にする」と
書いたのだろうが。
「バーチカルアングルを設計値のが重要」を理解していたら、
このような記述はしないと思う。
ヘッドシェルに水準器を載せる、とうような無意味なことをしているのを見ると、
まめぞうは本当に「アームは水平に」の意味を理解していないのではないか、
と思ってしまう。
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それと、そもそもバーチカルアングルの調整で、
極端にサーフェイスノイズが増減することはない。
もちろん、変化する可能性があるけれど、それで「ノイズが増えた」
「減った、静かになった」と感じることは殆ど無いだろう。
「バーチカルアングルを設計値にする」は基本なので、追い込むことに異論はないが。
「何が重要で、何のための調整なのか」を理解しないで行うことほど
無意味なことはない。
そもそも、実際論では、アームパイプの高さを変化させるだけの
設定代(可変領域)はほとんど存在しない。
トーンアームの高さ調整は、ターンテーブル、アームレスト、トーンアームリフター、
等々の様々な要素で制限されてしまうから。
それらを苦労して調整しても、バーチカルアングルはほとんど動かない。
大汗をかいて、アームの高さをばたばた変更するよりも、ヘッドシェルに対する
カートリッジの取付角度を調整した方が、よほど確実だ。
by a (2016-07-20 22:40)
☆a様
どこのどなたかは存じませんが(爆)。
貴方の書き込みはまるでアナログど素人で、笑止千万ですね。
このブログ記事、適当に書いているだけです。本当の事はぼかしてますよ。
アナログの再生の本当のところは、貴方が知らないことばかりなのですよ。
本当の事は、公開しないことに決めたのです。
バーチカルアングルの事など、どうでもいいのです。
ところで、某kからaに変えたのですかね?(爆)
by まめぞう (2016-07-23 23:00)
バーチカルアングルがどうのこうの言ってるうちは、いつになっても良い音で再生出来ませんよ。
偉そうに御託並べてらっしゃいますがね。
ただの恥晒しです。もっとアナログを勉強なさい。
アナログの真髄を。
でも、貴方の聴いているダサい音楽や、貴方が取り扱ってる、ピカピカに磨いた安物では、無理です。
クルマとオーディオ機器は、違うのですよ。ポルシェ君。
by まめぞう (2019-06-30 19:40)
なーるほど!シェルの上に水平機を置く発想は斬新です!ありがとうございます。私はいまだに旧来のセオリー通りレコード盤面に対しアームが平行になるように昔のゲージを使って調整していました。
それにしてもAkurate LP12いいですね~ ^^;;
by 通りがかり (2019-10-10 02:50)
有難う御座います、ジャンクで購入し修理したAurex SR-370と付属カートリッジ(C-210M)と言う普及機でも、はっきり違いが分かるほど音が良くなりました。アーム高さ未調整だったので尚更ですね。
THORENS TD126mk3 + SME 3009/S2 imp.とAurex SR-410の方も同じ手順で調整してみます。こんな簡単な手順が有ったんですね。課題はカートリッジやシェルにより針先までの高さが違う事でしょうか。
by 寂夜 (2022-02-02 16:34)