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スピーカーをキレイにする ダイヤトーン往年の名機 DS-251 [スピーカー]

 

ジャンク屋で見つけたダイヤトーン往年の名機、DS-251。

累計60万台も販売したという驚異的な製品。

今でも東京の下町では古い喫茶店やレストランなどでよく見かけます。

 

同じ物を所有していたのだけれど、震災で破損、再起不能になってしまったので程度のいいものを探していたのですが、今回見つけたものは汚れはひどいけど、ユニットに破れや凹みも無いし、箱にも大きなキズが無いのでなかなか良い物件でした。

それでは順番に手入れしていきます。


グリルをとめるベルクロのはがれ。

DS-251 (1)_R.jpg

 

両面テープなんでしょうか。すっかり乾いてしまっているというか。

DS-251 (2)_R.jpg

 

全部外してきれいにした様子。

DS-251 (7)_R.jpg

 

両面テープを貼ります。真ん中の穴はポンチで加工。

DS-251 (18)_R.jpg

 

元通りに取りつけます。

DS-251 (20)_R.jpg

 

ウーファーのビスコロイド(ダンプ剤)垂れ下がり。

DS-251 (5)_R.jpg

下地のレザーも浮いちゃってます。

 

これはシンナーで除去。トルエン100%の純トロ。

入手先は内緒。ホームセンターでは買えませんので念のため。

DS-251 (15)_R.jpg

 

除去後。塗装も落ちてしまうからあとでタッチアップ。

DS-251 (8)_R.jpg

 

浮いたレザーの補修。ユニットを外します。

磁石に注目!アルニコです!今や絶滅危惧種。

DS-251 (9)_R.jpg

 

竹べらで空気を追い出します。

DS-251 (11)_R.jpg

 

色褪せたユニットを着色します。

着色前。

DS-251 (6)_R.jpg

 

着色後。

DS-251 (13)_R.jpg

 

ワックスをかけます。ワトコワックス・ミディアムウォールナット使用。

ワックス前。

DS-251 (16)_R.jpg

 

ワックス後。

DS-251 (17)_R.jpg

 

仕上がりの比較。

 

施工前。

DS-251_R.jpg

 

施工後。

DS-251 (21)_R.jpg

 

レトロなグリルはとても豪華。

豪華なグリル.jpg

 

そういえば小田急の車内広告で、中華料理 「豪華」 というお店をよく見たけど、今でもあるのかな?


音ですが、密閉型で引き締まった低域。というか経年でエッジが硬くなってるせいか低域不足。これはある程度時間をかけて鳴らし込めば改善されると思う。高域の伸びはなかなかのもの。かなりトレブリーな印象だけど刺激的なキツさは無い。どちらかといえば冷静に・分析的に聞かせる感じ。ユニットが左右対称じゃ無いけど不自然さはまったく感じない。全体の傾向としては、とても優等生的な鳴り方。チョイ悪な感じがまったくしない。良くも悪くも日本の音。なんだか褒めてるんだか批判してるんだか分からなくなって来たのでこの辺で。

 

次回は、「上野・蓬莱屋のとんかつを再現する」 です。

 

ではでは~(*゜▽゜)ノ

 

 


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コメント 18

まめぞう(エルモ改め ^^; )

皆様へ~♪
すっかり蔵出しブログになってしまった今日この頃・・・σ(^_^;)
連休中は仕事っす!ガッチリ稼がせていただきます。なんちゃって。
by まめぞう(エルモ改め ^^; ) (2012-05-02 08:43) 

めもてる

はぁー!! いつもながら修理というか補修技術というか素晴らしい能力をお持ちでうらやましい。
by めもてる (2012-05-02 12:14) 

UNCLE

こんにちは、はじめまして

私もDS-25Bを入手してきたのですが
中高域はとてもよく鳴っているので問題ないんですが
ウーハーからの低域がちょっと不足みたいなんで
ビスコロイドを一度溶かして、すくい直してから再度塗布した方がいいのでしょうか?
by UNCLE (2012-05-02 16:51) 

horigon

ダイヤトーン・・・何んと懐かしい響き。
で、いつもながらに見事な補修。何事も愛情なんですかね。

あ、次回のトンカツは見逃せません。
by horigon (2012-05-02 18:09) 

ゴーパ1号

がっちり稼いでいただき、極上のとんかつなどご紹介ください^^
by ゴーパ1号 (2012-05-02 21:31) 

まめぞう(エルモ改め ^^; )

☆めもてる様
とりあえず見た目で値段が左右されますのでね~。
あれ?何の話やら・・・・・(^▽^;)

☆UNCLE様
25Bは良いスピーカーですよね。ピアノの音など透明感があって。
ビスコロイドについては諸説あるようですね。名前の由来はWEB検索しても何故か出てこないのですが、個人的にはビスコースとコロイドの造語ではないかと思っています。軟化処理については特にこれといった効果がある方法は無いようで。エッジを他の素材に貼り替えるしかないんでしょうか。でもオリジナルの状態を変えるのはイヤなので、取り合えずアンプで低域を持ち上げてしのいでます。今更のように思いますがトーンコントロールって便利な機能ですね。(^▽^;)

☆horigon先生
そういえば三菱、一般のスピーカー市場から撤退しちゃったんですよね~(T-T)

☆ゴーパ先生!
あそこは高いんですぅ。余程稼がないと!
定食一人前が牛丼10杯分・・・ヾ(≧▽≦)ノ
by まめぞう(エルモ改め ^^; ) (2012-05-03 06:33) 

たいへー

ダイヤトーン、まだ使った事が無いんですよね。
友達が持ってましてね。 音は知ってるんですが・・・
・・・で、そのシンナーの残り、
イケナイ遊びに使わないように・・・(笑
by たいへー (2012-05-03 08:04) 

まめぞう(エルモ改め ^^; )

☆たいへ~どの
シンナー、小分けにして売りましょうかね。
きっとタイホされますね。
取調べでカツ丼が食べられるかもしれません。d( ̄∇ ̄*)☆\(--
by まめぞう(エルモ改め ^^; ) (2012-05-03 09:25) 

UNCLE

まめぞうさん
お聞きしたいことがあるのですがメールを送れませんでした
QL-Y44FでLP演奏終了時にすぐにアームが戻らず奥まで行ってしまい、5秒くらいしてから戻ります。
調整できる箇所はどこかお聞きしたいのですが。
勝手にコメント欄に書いてスミマセン。
by UNCLE (2012-05-04 19:53) 

まめぞう(エルモ改め ^^; )

☆UNCLE様
すみません、メール送信ツールの設定不具合みたいです。
目下原因を調査中であります。ご迷惑をお掛けいたしました。
ところでQL-Y44Fですが、「奥まで」 とはレコードの最終溝までと言う事でしょうか?
現在手もとに当該機種が無いのですが、QL-44Fにかかわらず、通常フルオートプレーヤーは、演奏終了後に最終溝まで導かれ、そこで針が上がってアームが元の位置に戻る仕様です。
このタイミングはレコード盤最終溝の国際規格に基づいて決められています。
演奏終了から最終溝まで距離(幅)のある盤や、あるいは距離の短い盤など、色々ありますが、演奏終了後針が上がるまで5秒、というのは平均的ではないでしょうか。
最終溝に行ってから針が上がるまで5秒でしたら長すぎるかな?とは思います。
QL-44Fはかなり進化&洗練されたフルオートプレーヤーですので、調整は出来るかもしれません(多分出来るでしょう)。しかしながら、先述のように現在手もとに無いので何ともいえません。お役に立てなくて申し訳ありません。m( __ __ )m
by まめぞう(エルモ改め ^^; ) (2012-05-04 22:49) 

UNCLE

まめぞうさん

丁寧なご返事ありがとうございます、お手数をおかけしました。
様子を見ながら付き合っていきたいと思います。
今後ともよろしくお願いいたします。
なお、私への連絡ははソネブロのプロフィールからHPに進むと発信できるようになっております。

上松の間の道で蓬莱屋って福助の隣でしたっけ^^

by UNCLE (2012-05-04 23:00) 

まめぞう(エルモ改め ^^; )

☆UNCLEさま
こちらこそよろしくお願い申し上げます!^^
ところで蓬莱屋は福助の隣で当たり!です。
が、最近福助は廃業してしまい、現在どこかの事務所になっています。
建物もリフォームされ、往時の面影はありませんです。
昔はお祭りの時期になると、福助の2階から祭囃子を練習する音が聞こえて風情があったんですけど・・・
by まめぞう(エルモ改め ^^; ) (2012-05-05 05:08) 

UNCLE

福助はなくなっちゃったんですか
東京を離れて27年だからなぁ~
蓬莱つながりで
上野には蓬莱閣という中華もありましたジャンボ餃子の先駆けかも(笑)
by UNCLE (2012-05-05 11:43) 

まめぞう(エルモ改め ^^; )

あ~ありましたね蓬莱閣!
上野公園の入口の二股を鴎外荘方面へ入ったところの左側!
ここは本格的でしたよね。大勢で行くとけっこう一人あたり安く食べられて。
上野・御徒町はどんどん変わりつつあります。御徒町駅前には広場が出来ました。その傍らでは吉池が建て替えのため解体工事中です。^^
by まめぞう(エルモ改め ^^; ) (2012-05-05 15:35) 

きまじめさん

修復不可能という言葉はないのですね。
外観も施工前と後とでは大違いですね。
次回とんかつ記事、楽しみです。
by きまじめさん (2012-05-06 00:46) 

まめぞう(エルモ改め ^^; )

☆きまじめ様
いえいえ、治せないものもたくさんありますよ~!
特注部品や、樹脂で金型整型の部品が壊れているやつはダメですね。
部品調達用に同じ機種を入手するというわけの分からん事になります。
んで、結局ゴミがふえるんですぅ・・・ヾ(≧▽≦)ノ
by まめぞう(エルモ改め ^^; ) (2012-05-06 05:15) 

kazuro

私は今、62才。若かりし頃のDS251が捨てられず、最近これも同じくau9500を修理して、更に大理石とインシュレーターをDS251に敷いて、ビルエバンス、マイルス、エディヒギンスなどを聴いています。昔よりいい音が聞こえるような気がします。でも本音はJBLで聴いてみたい。
by kazuro (2014-10-19 19:00) 

まめぞう

☆Kazuo様
個人的意見ですが、JBLはラッパもピアノも音離れが良いですよね。
DS-251は対照的と言いますか、しっとりとした感じでオーケストラの絃などはとても相性が良いというか、やはり日本的なんですよね。JAZZはやはりJBLが良いですねぇ。音楽の発祥といいますか、国民性がスピーカーにも出る感じです。DS-251はヨーロッパ的な感じでもなく、やはり中庸ですね。本当に日本の音といいますか、美しい四季との調和といいますか。きっと和食を音にするとDS-251になるのではと思わせるような。自然な感じで良いと思います。最近のスピーカーは積極的に音を作る傾向で、一見とてもきれいな鈴鳴りのようですが不自然で多分すぐ飽きると思います。どこかのCMコピーにありましたが何も足さない、何も引かないのがDS-251だと思います。沢山売れたのはやはり理由があるんでしょうね。^^
by まめぞう (2014-10-20 01:37) 

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