YAMAHA NS-250 ぽんせんべい レストア その1 [スピーカー]
ヤマハのNS-250、通称「ぽんせんべい」
ジャンク品のレストアを致しました。
これって不思議な魅力にあふれたスピーカーですよね。大好きなモデルです。
正面はこんな感じです。グリルは外して撮影しています。
鋳物のフレームにスピーカーユニット。インパクトのあるビジュアルですね。
黒いの、平面駆動ウーファーに見えますが、フルレンジ駆動ですので以降「ユニット」。
フルレンジユニット+ツイーターという構成。
実はこれ、恥ずかしながら今回初めて知ったというか。
今まで何台もレストアしたのですが。色々と思い込みがあったのがいけなかったですね。
ウーファーだと思っていた黒くてデカいユニットの前で、ツイーターの音が出ない状態で
なんとなく聴いていたのですが、あれれ?普通に広帯域で音楽が再生されているのです。
配線その他の構成を見てみたら、なるほどそういう訳!腑に落ちました。
今回の個体、ユニット表面に浮きやシワが一切ありませんでした。
でもツィーターが・・・音は出るものの、不安定です。音が出たり出なかったり。
これはメンテでOKかも?後述します。
エンクロージャーは小キズはあるけど、大きな破損はなし。
天然木の突板仕上げが上質な雰囲気を醸し出しています。
このモデル、最近オークションなどでも頻繁に見かけますね。
入手される際は、ユニット表面に浮きや皺が無いものをゲットしてください。
何故かというと、買った後で、そういうものが必ず欲しくなってしまうからです(笑)。
それから、各ユニットの音が出ない場合。
もう部品がありませんから、修理用の為、さらにもう一組調達する羽目になります。
ですが、ツイーターは本体よりも他の原因が絡むのです、調べて見ないと分かりませんが。
ともかく、ウーファーというか、フルレンジユニットの音が出ない場合は致命的です。
というか、そういう個体も修理しちゃうブログって、検索すると沢山ヒットしますね。
すごいなぁ、まぁここは怪しい素人サラリーマンのブログですから、お手柔らかに。
そんな訳で、中途半端なものを買うと、高くついてしまうのです。
じっと我慢、上記条件を満たすものをゲットしてください。待っていれば必ず出ますから。
厚み(奥行き)は20cm弱。小キズが多いですが、これはサンドペーパーと木材専用オイルと
同じく専用のワックスで簡単に修復できます。塗装修復につきましては今回は割愛します。
本物の天然木突板仕上げは、修復も楽なのです。
後面開放型です。壁との距離などで音がコロコロ変わります。楽しくチューニング。
高域コントロール、スピーカー端子(バナナプラグ対応)。
高域コントロールに2台とも接触不良(ガリ)がありました。部品交換します。
前述のとおり、高音が出たり出なかったり。
音像定位が不安定で気持ち悪く、聴いていられません。
ツイーターの音が出ません、という場合、
一般的に、ここの不具合に由来する事が多いです。
左が取り外した部品。右はアキバで見つけた同等品、というか上等品(笑)。
左、VIOLET製ですね。懐かしいなぁ。
30年ほど前、JBLのL-36DECADEを中古で買いまして。
お金ないから10回払い(笑)。大音量で一年ほど使ったらガリが。原因は同じところ。
で、その際アキバで買った代替部品がまさにコレでした。今でも鮮明に覚えてます。
当時のラジオ会館、今は無き三栄無線でひとつ¥800。もちろん消費税など無い時代。
JBLの、ガリが出たアッテネーターを分解したら、巻き線が真っ黒に炭化してました。
指で押しただけで粉々に崩れました。ここは消耗品なんですね。
抵抗体は巻き線ですから、極端に言えば、電熱器に可変接点があるような構造です。
接点洗浄とか、接点グリスとかで修復できません。ボリュームとは違うのです。
交換しかありません。ここに来ているのはアンプからの電力ですから。
参考まで、分解(というより壊して ^^;) みました。
写真ではきれいに見えますね。でもダメダメです。
部品の単価を考えたら、ささっと交換した方が早いし楽です。
さて、配線の半田を付け替えて交換。
組み込み、完了。新しい感じが気持ち良いですね。
お次はこの機種の定番、ウレタン劣化。
ユニットの周囲、フレームの溝部分を一周しています。
これの役目は、グリルをつけた際のスペーサーで、グリルとユニットが干渉して
ビリつくのを防ぐためと思われます。また、同時にグリルの制振効果もあるかと。
今回の個体はまだ良い方ですが。ひどいのになると粉状になって跡形もなくなってます。
シフォンケーキみたいに、触れば崩れてしまう状態です。
ここは掃除機のブラシで一気に吸い取ってしまいましょう。
ハイこのとおり、あっという間のできごと。
残った両面テープ部分を丁寧に取り除きます。
ものすっごく時間かかります。根気よくやりましょう。
大概途中でイヤになります(笑)。ここは再度スポンジテープを貼りますので、そのままでも
どうってこと無いですが。まぁでも取り除いた方が精神衛生上良いとは思いますが。
若干テープの残渣(笑)がありますが、これ以上は溶剤を使わないと無理で、様々な影響が
出ることが懸念されますので、これくらいにしておきましょう。ってか、疲れた。^^;
さて、ここにスポンジテープを貼ります。
オリジナルはウレタンですが、ここは一番、当ブログでは何回も登場、高耐久&高耐候の
新素材、EPDMゴム使用の、「エプトシーラー」を使います。
左は今回切り売りで買った幅12mm。右は自宅に買い置きしてあった幅10mm。
12mmってなかなか見ないのですが、大きなホームセンターにはあるようですね。
ちなみに今回スーパービバホーム小山店(栃木県)で購入。
丁寧に貼っていきます。
貼り比べた結果、12mmの方が見た目しっくりくるので、これに決めました。
レストア完了です!浮きやシワのない美しいユニットですね。表面清掃&保護処理済み。
今回の個体、ユニット表面に浮きやシワが一切ありませんでした。
でもツィーターが・・・音は出るものの、不安定です。音が出たり出なかったり。
これはメンテでOKかも?後述します。
エンクロージャーは小キズはあるけど、大きな破損はなし。
天然木の突板仕上げが上質な雰囲気を醸し出しています。
このモデル、最近オークションなどでも頻繁に見かけますね。
入手される際は、ユニット表面に浮きや皺が無いものをゲットしてください。
何故かというと、買った後で、そういうものが必ず欲しくなってしまうからです(笑)。
それから、各ユニットの音が出ない場合。
もう部品がありませんから、修理用の為、さらにもう一組調達する羽目になります。
ですが、ツイーターは本体よりも他の原因が絡むのです、調べて見ないと分かりませんが。
ともかく、ウーファーというか、フルレンジユニットの音が出ない場合は致命的です。
というか、そういう個体も修理しちゃうブログって、検索すると沢山ヒットしますね。
すごいなぁ、まぁここは怪しい素人サラリーマンのブログですから、お手柔らかに。
そんな訳で、中途半端なものを買うと、高くついてしまうのです。
じっと我慢、上記条件を満たすものをゲットしてください。待っていれば必ず出ますから。
厚み(奥行き)は20cm弱。小キズが多いですが、これはサンドペーパーと木材専用オイルと
同じく専用のワックスで簡単に修復できます。塗装修復につきましては今回は割愛します。
本物の天然木突板仕上げは、修復も楽なのです。
後面開放型です。壁との距離などで音がコロコロ変わります。楽しくチューニング。
高域コントロール、スピーカー端子(バナナプラグ対応)。
高域コントロールに2台とも接触不良(ガリ)がありました。部品交換します。
前述のとおり、高音が出たり出なかったり。
音像定位が不安定で気持ち悪く、聴いていられません。
ツイーターの音が出ません、という場合、
一般的に、ここの不具合に由来する事が多いです。
左が取り外した部品。右はアキバで見つけた同等品、というか上等品(笑)。
左、VIOLET製ですね。懐かしいなぁ。
30年ほど前、JBLのL-36DECADEを中古で買いまして。
お金ないから10回払い(笑)。大音量で一年ほど使ったらガリが。原因は同じところ。
で、その際アキバで買った代替部品がまさにコレでした。今でも鮮明に覚えてます。
当時のラジオ会館、今は無き三栄無線でひとつ¥800。もちろん消費税など無い時代。
JBLの、ガリが出たアッテネーターを分解したら、巻き線が真っ黒に炭化してました。
指で押しただけで粉々に崩れました。ここは消耗品なんですね。
抵抗体は巻き線ですから、極端に言えば、電熱器に可変接点があるような構造です。
接点洗浄とか、接点グリスとかで修復できません。ボリュームとは違うのです。
交換しかありません。ここに来ているのはアンプからの電力ですから。
参考まで、分解(というより壊して ^^;) みました。
写真ではきれいに見えますね。でもダメダメです。
部品の単価を考えたら、ささっと交換した方が早いし楽です。
さて、配線の半田を付け替えて交換。
組み込み、完了。新しい感じが気持ち良いですね。
お次はこの機種の定番、ウレタン劣化。
ユニットの周囲、フレームの溝部分を一周しています。
これの役目は、グリルをつけた際のスペーサーで、グリルとユニットが干渉して
ビリつくのを防ぐためと思われます。また、同時にグリルの制振効果もあるかと。
今回の個体はまだ良い方ですが。ひどいのになると粉状になって跡形もなくなってます。
シフォンケーキみたいに、触れば崩れてしまう状態です。
ここは掃除機のブラシで一気に吸い取ってしまいましょう。
ハイこのとおり、あっという間のできごと。
残った両面テープ部分を丁寧に取り除きます。
ものすっごく時間かかります。根気よくやりましょう。
大概途中でイヤになります(笑)。ここは再度スポンジテープを貼りますので、そのままでも
どうってこと無いですが。まぁでも取り除いた方が精神衛生上良いとは思いますが。
若干テープの残渣(笑)がありますが、これ以上は溶剤を使わないと無理で、様々な影響が
出ることが懸念されますので、これくらいにしておきましょう。ってか、疲れた。^^;
さて、ここにスポンジテープを貼ります。
オリジナルはウレタンですが、ここは一番、当ブログでは何回も登場、高耐久&高耐候の
新素材、EPDMゴム使用の、「エプトシーラー」を使います。
左は今回切り売りで買った幅12mm。右は自宅に買い置きしてあった幅10mm。
12mmってなかなか見ないのですが、大きなホームセンターにはあるようですね。
ちなみに今回スーパービバホーム小山店(栃木県)で購入。
丁寧に貼っていきます。
貼り比べた結果、12mmの方が見た目しっくりくるので、これに決めました。
レストア完了です!浮きやシワのない美しいユニットですね。表面清掃&保護処理済み。
後ろから見たらこんな感じ。フレームは裏まで一体成型の鋳物。ナニコレ、凄すぎます。
さて、肝心の音でございますが、
今回、SONYのミュージックビデオレコーダー、HDR-MV1を使用、スピーカーの真ん中に
三脚で立てて収録してみました。これ、画質はともかく(あっ)音すっごく良いですね。
つべにアップしましたのでよろしければどうぞ。
背後にサーと聞こえるノイズはエアコンです。
冒頭と最後に聞こえるノイズはカメラのボタンに触ったノイズです。
ご了承ください。
夏を感じるというか、海の香りがするというか、そんな音がしますね。
低域が若干暴れ気味ですが、何しろこの個体、20年以上使わず放置されていたそうで。
鳴らし込めば馴染んでくるとは思います。
今回はこんなところで。
最後までありがとうございました。m(__)m
皆様へ
過去記事とデータの整理がだいぶ落ち着いたので復活します。
今後ともまめ研をお引き立てのほど、よろしくお願い申し上げます。
m(__)m
by まめぞう (2018-08-26 15:15)
こんにちは!
ずっしり感がすごいですね!
重そう〜
by ゴーパ1号 (2018-08-27 15:15)
☆ゴーパ先生
左程重くはないですよ。10kgくらいかな?
何しろ不思議なスピーカーです。小音量で聴くと、漂うような浮遊感があって。大音量だと意外やガチで。表面が天然木突板仕上げで上質な感じ、家具としても(笑)いけます。(^▽^)/
by まめぞう (2018-08-28 21:00)
まめぞう様
凄く重そうなスピーカーですね、やはり重量があった方がいいのでしょうか?
by 拳客 (2018-08-29 19:42)
お久しぶりです( ◠‿◠ )手入れして、音を聴いた時の
まめぞうさんのニヤケ顔を、想像してしまいます…。
by 拳客の奥様 (2018-08-29 19:45)
このスピーカー雑誌の記事は見た事有るんだけど聴いたことは一度も無い。羨ましいです。
by オリチー (2018-08-30 00:18)
☆拳客様
いえ、そんなに重くありません。片方10kg無い感じです。
あ、もしかしたら、動画をご覧に?左側のスピーカーが、奥行きがあるように見えますよね。あれはカメラの画角というかレンズ収差というか。実際は奥行20cmで、まめぞうと同じく薄くて軽いのです。(;^ω^)
☆拳客の奥様
あ、分かります?
すみません、思いっきりニヤケました。(^^;)
☆オリチー様
これ最近頻繁にヤフオクに出てます。ひと月に一台程度の頻度で。価格もいい感じですね。
レストアベースとして入手するには良い時期なのかな、と思います。
当方、転売が目的ではありませんで。自分が使う立場でレストア。
やりたい放題で。(^^;)
つべの音、低域が暴れているのは背面を壁に近づけ過ぎたからですね。当時のヤマハ的には、背面に十分な空間を確保してください、という事だったそうで。以前このモデルを使っていた頃はそうしていたんです。
そんな事も有り、色々な意味で、今回面白かったです。(*^-^*)
by まめぞう (2018-08-30 22:11)
なに、1週間も鳴らせば復活するでしょうね。
あーだこーだとセッティングに勤しむ貴殿が目に浮かびますぞ。^^
by たいへー (2018-08-31 07:01)
☆たいへ~どの
あら、見てたのね~(;^ω^)
by まめぞう (2018-09-02 02:11)
昔の27型などのブラウン管大型TVの様な雄大?な音がしそうですね。
鋳物の重量で支えた単純な振動板の自然な音:ヤマハナチュラルサウンド。 部屋の仕切にはめ込んだらどんな音が出るんだろう。 (笑)
by N.Yasuda (2023-06-13 01:10)
ツイーターのVRはネットワークの後に入れると電力少なくてガリが出にくいかと思いますが、定抵抗型でないと特性が変化します。
このオリジナルVRは定抵抗型なのでツイーター直前に入れられます。
もしかしてネットワークの前にVR入れていたのかもですね。
ツイーターは瞬間でも数Wしか入りません。
by N.Yasuda (2023-06-13 01:18)
後の保護カバー板の横桟です。 補強するか、切除したくなりました。
共振して鳴りそうな。 精神衛生上ですけどね。
by N.Yasuda (2023-06-13 01:35)