PIONNER SA-8900Ⅱ レストア中 パイオニア SA-8900Ⅱ [アンプ]
1970年中期の製品です。
アナログオーディオ全盛期の傑作アンプ。個人的にこのデザインが大好きで。
下位機種のSA-8800Ⅱは相当数が出回っていますが、8900Ⅱはタマ数が少ないです。
外観は超美品。このレベルのものは、なかなか見つかりません。
音が出たり出なかったり、というジャンク品です。
ちょっとお腹を開けてみましょう。
いやどうも、ある意味すごいというか、ある意味ショボい景色。時代の産物というか。
電源トランスからブロックコンデンサまで左右独立。なかなかの物量投入に見えますが。
現代のアンプはこういう設計はしませんよね。
当時はこう言う売り込み方だったんです。繰り返しますが、これ時代の産物。
でも嫌いじゃ無いですよ。中学生の頃、憧れのアンプでしたから。
音が途切れる原因は保護回路リレーの接触不良。これ定番。
トーンコントロール基盤を外したら見える赤丸の部品。
分解掃除。
音が普通に出るようになりました。古いアンプはここがアキレス腱ですね。
聴きながらチェック。あちこち不具合だらけ。ボリュームはガリガリ君だし。
スイッチも接触不良の森(笑)。面倒なので整備内容のアップは割愛します。
過去記事をご参照ください。同じやり方してない部分もありますけど。
プリ(フォノ)アンプのトランジスタはノイズ発生のため互換品に全交換。
諸般の事情により互換型番は非公開。
トーンコントロール回路のトランジスタもノイズ対策のため互換品に全交換。
ほんの一部のコンデンサも交換。コンデンサ全交換は意味ないです。
回路を追いかけ良く見、必要なものを交換しませう。写真は交換前。
パネル洗浄。
ツマミ類を全て引っこ抜きます。メインボリュームだけは6角ドライバ使用。
赤丸部分のナットを、ボリュームレンチで外します。
パネルが外れました。
この機種のパネルは、文字を刻印したところに色を入れてあるのでタフです。
洗剤で丸洗いできます。
と、こんな感じで休みの日、空いた時間に少しずつやってます。
いつになったら仕上がるやら。
最後までありがとうございました。m(__)m
久し振りのアンプもの、素人なので見ているだけですが楽しいです。ありがとうございます。ボリュームの周りが凹んでいるのが昔の機械っぽくていいですね。
田舎のカタログ少年だった45年以上前、ラックスマンもアキュフェーズも名前さえ知らず、オーディオと言うと、ビクター、ローディー、オーレックス、テクニクスなどの家電系とそれからパイオニア(別格高級品)という認識でした。パイオニアは小さいわが町にさえ営業所がありました。オーデイオ全盛期ということなんでしょうね。高校の同級生がパイオニアのシステムコンポ(!)を買って、とても羨ましかったのを思い出します。
by JG (2019-07-02 09:39)
☆JG様
このアンプ、フロントパネルが分厚い事分厚い事。5ミリくらいあります。ボリュームツマミは無垢の削り出しですし。良い時代だったんですねぇ。ところで・・・
あぁ懐かしいですねぇ、東芝オーレックス。そういえば、カセットテープ用ノイズリダクションのアドレスユニットってありました。dbxと違いブリージングが無いのが売りでした。随分使いましたよ。ソニーのデッキと組み合わせて。
あと、シャープがオプトニカってブランド出してましたね。
サンヨーはオットーでした。
家電系で生き残っているのはテクニクス位でしょうか。
それにしてもテクニクス、SP-10からSP-10MK2の技術は凄すぎました。80年代中頃にSP10MK2を実際使っていましたが。
あの使用感を思い出すと、SL-1200MKシリーズは物足りないのですが、最近発売された、SL-1200Gはすっごく良いですね。SP-10時代を彷彿とさせる使用感の良さ、と思います。最近欲しいと思うレコードプレーヤーはこれ位でしょうか。買えないけど。( ̄▽ ̄;)
by まめぞう (2019-07-02 22:25)
いつもながら機材をレストア出来るスキルと知識はとても羨ましいですね。ところで1200Gは良いですよね。音展で1500Cの試聴も行なっていて結構良いなと思いましたが、モーターを見るとやっぱり1200Gが良いかなって。SP10Rは目の毒です。
by オリチー (2019-07-03 21:48)
☆オリチー様
仰せの通りで、1500Cだったらやはり1200Gですよね。
起動時間や停止ブレーキなどのスペックはあまり変わらないのですが、実際回してみるとまるで違います。精緻にして高貴で優雅ですね。
SP10Rは・・・もう何も言いますまい。というか、昔のSP10MK2やMK3はお買い得でしたね。今思えば。( ̄▽ ̄;)
by まめぞう (2019-07-06 07:48)