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アンプのオーバーホール 仕上げ ラックスマン SQ-707 怪しい測定値も公開 (^▽^;) [アンプ]

 

2011年12月14日(水) 久しぶりの休日。

午前10時頃、むくりと起きる。

掃除、洗濯、ブランチ。

そしてオーバーホール。(なぜそうなるのか意味不明・・・^^;)

 

先日来、たびたび当ブログに出演している ラックスマン SQ707 ですが、オーバーホール最終仕上げ。

ボリューム、トーンコントロール、バランスの洗浄 → 済

スイッチ分解洗浄 → 済

プリ部トランジスタ交換 → まだ (PHONO回路は交換済)

電解コンデンサ交換 → まだ

部品は昼食時アキバへ通い、買い集めてあったので・・・(会社がアキバの近くでラッキー!)

SQ707 (10).jpg

コンデンサはきっちり使われている個数通り。トランジスタは互換品を色々揃えてみました。


 

 

施工前

SQ707 (9).jpg

 

施工後

SQ707 (13).jpg

 

全体的にスッキリした印象です。コンデンサはどんどん小型化されていますので。実際にアンプから外したコンデンサ(左)と現代のもの(右)を比べると、同じ容量・耐圧なのに随分違います。

SQ707 (12).jpg 


 

 

交換したコンデンサの皆様。容量と耐圧見えるように撮りました。見えにくいけどご参考まで。

SQ707 (2).jpg


 

 

トランジスタはこれらを交換。

SQ707 (1).jpg

火星人が1名行方不明ですがご了承ください。つい捨てちゃったみたい。(^▽^;)

上左から時計回りにそれぞれの型番は、

2SC734×2個・・・・・同じ物が入手出来ず、互換品の2SC1815と交換

2SC693×4個・・・・・同型番品と交換

2SC694×2個(写真では1個)・・・・・これも同じ物が入手出来ず、互換品の2SC2634と交換

最初の2個の交換効果は劇的でした。残留ノイズが聴いてはっきり分かるほど減少。


測定の様子。

残留ノイズ。ボリューム0でスピーカー端子の交流電圧を測定。

 

施工前。

SQ707 (6).jpg

 

施工後

SQ707.jpg

数値上わずかに減少。


 

 

歪み測定。1KHz、ライン入力、ボリューム最大。

本来8Ωのダミー抵抗を挿入して測定すべきですが悲しきかな持ち合わせていません。よってこのアンプの場合スピーカー実装時にはおそらく (といっても適当ですが ^^;) 一桁程度の特性低下が見込まれます。ご了承ください。

 

施工前

SQ707 (14).jpg

 

出力約12V 8Ω換算約20W 歪率0.1%

0.3%のレンジで3.0のスケールの1を指しているから0.1%、てなわけです。10分の1だから。

SQ707 (8).jpg

 

施工後 歪率0.085% わずかながら改善。

SQ707 (15).jpg


 

 

まとめ。

一部トランジスタの交換は聴感上ノイズの減少に明らかな効果がありました。

一方コンデンサの交換は聴感上特に効果があるという事は無かったです。測定値では明らかに差が出ましたが、聴感上は何とも微妙というか。

世間一般にコンデンサ、コンデンサと喧しいですが、全交換にそれほどの効果があるかは疑問です。

ショートやリーク、液漏れや膨らんじゃったりパンクなど明らかな不具合は別として、正常に動いているものを無理やり交換する事は無いのでは?と最近思うようになりました。

スイッチ・ボリュームなどの接点を分解清掃した方が効果てきめんだと思います。

 


 

余談ですが、以前航空機の整備をしている方が仰った言葉が脳裏に浮かびました。

「飛行機の整備でさ、分解整備なんだけどね、例えば調子良いエンジンをさ、分解整備すると逆に具合が悪くなるのなんざぁ日常茶飯事なんだよね。やたらといじくるのもアレだと思うわけよ。何もしないほうが良いときもあるんだよね。その辺のバランスが難しいわけでさ。調子良ければいじらない。だから維持RUN、なんちゃってね。いやいやホントの話だよ。」


 

けだし名言なり。

 

 

最後までありがとうございました。m( __ __ )m


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コメント 10

たいへー

基盤を見るとワクワクしてくるんですから、
仕方が無いですね。(笑
by たいへー (2011-12-15 08:30) 

浜崎あユーミン

替えてみないとわからないですしね(笑)
by 浜崎あユーミン (2011-12-15 13:10) 

k

相変わらず、見事な火星人で。
まじめな話、基準内の製品でも、いくつか重なるうちに、微妙な影響が出るということでしょうか?
それが積もり積もってという感じで。
エンジンなんかも、アタリが着いているのを、やたらにいじらない方が良いという話も聞いたことがあります。
by k (2011-12-17 00:39) 

sakamono

ひさしぶりの休日とは...お仕事、おつかれさまです^^;。
調子良ければいじらない、ってのは分かります。
ソネブロも、調子良ければいじらなければ良いのに^^;。
by sakamono (2011-12-17 10:41) 

SHIDA

「維持RUN」、名言ですね。
私もカメラですけど、メーカーの部品保有期間切れ前に、特に不具合はないのにも関わらず、あえてオーバーホールをしてもらい、かえって調子を悪くしたことがあります。特に撮影に支障があるわけではないのですが、妙に電池の消耗が早くなりました。


by SHIDA (2011-12-18 14:44) 

雅

維持RUN、わかりますねー
by (2011-12-18 20:22) 

asahama

火星人、やっぱりナイスです^^

by asahama (2011-12-21 20:38) 

O-嵐

はじめまして、Laxman 707のことを調べていてこちらのHPへ辿り着きました。

オーディオマニアでは無いのですが、何年か前にヤフオクで安物ばかりですが数台のアンプを入手し音を聞き比べたりしました。
その中で一番気持ち良い音を聞かせてくれ今でも使っているのが、こちらでも紹介されているLaxman 707です。

週末にCDを聞くのを楽しみに使っていましたが、最近は少し無音時のザーと言うノイズが気になっていました。
電気のことはまったく素人なので自分では直せませんが、こちらの記事を読んでから「電気のことを勉強して何時かうちのアンプも”火星人”取り替えてやろう!」などと空想しています。

けど、今のまま”維持ラン”方が良いのかな?(;^◇^;)ゝ

失礼致しました。

by O-嵐 (2012-01-20 11:38) 

まめぞう(エルモ改め ^^; )

O-嵐さま

はじめまして、コメントありがとうございます。
おっしゃるとおり、SQ-707は無音時のノイズが大きいですよね。

これに関してですが、スピーカーをAだけに接続し、スピーカーに耳を付けてA/B切替スイッチをBにした時(完全な無音状態)のノイズ変化とミューティングスイッチをONにした時のノイズ変化がまったく同じです。これでパワーアンプのノイズではなく、プリアンプのノイズである事が分かります。これは設計上の問題でして、カタログ上のSN比はPHONOで60dB、ライン系で65dBしかありません。PHONOではカセットテープ並、ラインではオープンリールテープ並にノイズがあるんです。まぁ今から50年も前の、トランジスタ黎明期の製品ですから仕方が無いですね。

トランジスタやコンデンサを交換すると、ほんのわずかですが「ザー」というノイズは減ります。しかし今度は「ボー」という低域のノイズが目立つようになりました。電源トランスから飛んでくるノイズです。実はこれも設計上の問題でして、トランスとプリアンプの間に何もシールドが無い。ここに鉄板などをついたてにすれば減るとは思います。あとは2連ボリュームを4連に交換、プリアンプの入力と出力にそれぞれ挿入すればかなり聴感上のノイズは減ると思います。問題はボリュームのシャフトにオリジナルと同じピッチのギザギザ切り込みのある4連があるかどうかでしょうね。ツマミもデザインのうちですから。

まぁ細かい事はともかくこのアンプ、何かこう・・・愛着がわくというか。
明るい音が何とも言えませんですね。僕の場合、学生の頃にバイトして中古で買った初めてのラックスのアンプという思い入れもあるのでしょうけど。性能やノイズはともかく近くに置いておきたいアンプです。長々とすみません。(^▽^;)
by まめぞう(エルモ改め ^^; ) (2012-01-22 19:19) 

moonrabbit

測定器を持っているところが非日常っす。w
ウチのアンプもコンデンサー交換して上げないとなぁ。
素直な音で、今のままでも良いと思いますが。w
by moonrabbit (2012-01-30 07:55) 

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