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テクニクス SL-10 整備 その4 ダストカバー磨き アクリルのキズ消し&研磨 [ターンテーブル]


 
すり傷だらけのダストカバーを磨きます。 
 
 
 

元の状態.JPG

元の状態はこんな感じです。サンドペーパーとコンパウンドで仕上げていきます。サンドペーパーは番手の荒い方から細かい方へ進めていくのですが、何番から始めるかをキズの状態から判断します。

中央付近に比較的目立つヘアライン状のキズがありますね。 

大きめのキズ.JPG

幸いそんなに深いものではありません。この程度であれば2000番で充分取れるでしょう。

耐水ペーパーで水を付けながら研いで行きます。

2000番スタート.JPG

仕上がりの工程を順番でどうぞ。

2000番。縦・横・斜めとランダムに直線で研いで行きます。

2000番.JPG

 

4000番。番手は倍に細くしていきます。 

4000番.JPG

 

8000番 。おっといけない、爪が当たって跡がついちゃった・・・(^▽^;)

8000番.JPG 

 

コンパウンド粗目。

粗目.JPG

 

コンパウンド中目。

細目.JPG

 

コンパウンド細目。

中目.JPG 

 

セラミックコンパウンド(ハセガワ製)

セラミックコンパウンド.JPG

 

とりあえず1回目はこんな仕上がり。若干磨きキズが残っています。 ここまで30分位かな。

透明な仕上がり.JPG 

 

この後、 コンパウンド細目⇒セラミックコンパウンド の工程を何度も繰り返して行うと磨きキズはどんどん減って行きます。いくら磨いてもダメな場合はコンパウンドの粒子が磨きキズに負けているからなので、ひとつ前の番手に戻って根気よくやります。それでもダメならまた戻る。とにかく一つ一つの番手での磨きをじっくり丁寧にやる。これ時間が掛かるようで結局は早いです。それから、特に仕上げは力任せにゴシゴシやっちゃダメですね。磨きキズが増えちゃうし腕も疲れるし肩も凝るし。軽い力で充分。短時間集中で一気にやろうとすると大変ですから、気楽な休日にコーヒーでも飲みながら鼻唄まじりに行うのが良いんじゃないすか。日が暮れる頃には(笑)こんな感じになります。ガラスみたいでしょ?キズやムラのように見えるのはホコリと反射です。

最終仕上がり.JPG

 

コンパウンドについてはメーカーなど特に決めていません。現在タミヤのを使っていますが、これは番手の種類が色々あって、模型店で簡単に購入できて価格が安いという理由から。人それぞれ、何を使っても良いんじゃないでしょうか。クルマ用のではホルツなどからキズ取りから仕上げまでセットになった良いのが売られてますね。一方仕上げにハセガワのセラミックコンパウンドは個人的に外せないですね。今のところこれ以上のものは無いのではと思ってます。 まぁプロの方は違うものを使っているんでしょうけど。 

アクリルのキズや曇り、磨きでお悩みの方、ぜひお試しを!(^▽^)/ 

トーレンス TD-147 を磨いた過去記事は⇒ここをクリック!

テクニクス SL-7 を磨いた過去記事は⇒ここをクリック!

テクニクス SL1200mk6のキズを取った過去記事は⇒ここをクリック!

 


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okko

当家にもあるんですよ、コロンビアのレコードプレーヤー。
33・45・78が聴けるヤツが。肝心のレコードが殆どない状態で、戸棚のなかでひっそりと暮らしております。

ジャンルは何によらず音楽大好き人間、パソコンもながら族で、坊主が横でクラシックなどを奏でておりまする。
by okko (2014-10-01 15:51) 

某K

みんな公開しちゃう。(^_^;)

まぁ、これをする人は100人に1人いないけれど。

研磨時に、縦、横で磨くのですか?
リスク高くない?

ペーパーで、#8000まで磨く? うーん、その方がいいかも。
私は、ペーパーは#2000まででした。

やってみるかな。
by 某K (2014-10-01 20:34) 

まめぞう

☆okkoサマ
コロンビアで78回転つきとはマニアックな!
業務用のすっごいゴツいやつだったりして?(^.^)

☆某k様
縦、横、プラス斜めランダムです。本文追記しておきます。
以前は円を描くように研いでいましたが、最近は直線で様々な方向に研いでおります。コンパウンドも直線で軽い力で磨いてます。個人的な癖のせいだと思うのですが、どうも円を描くように研ぐと均一に仕上がらないんですよね。磨きキズもいつまでも残るし。そういえば漆職人は直線で磨いていたなぁ、なんてのを思い出して。そんな訳で今のところ直線磨きです。
by まめぞう (2014-10-02 04:39) 

たいへー

傷だらけの心も、このやり方で綺麗になるでしょうか・・・^^;
by たいへー (2014-10-02 08:01) 

ゴーパ1号

兄さん、すごい技を持っていらっしゃる!
by ゴーパ1号 (2014-10-02 09:40) 

まめぞう

☆たいへ~どの
あっはっは、それは無理じゃないすかねぇ!
どこかの素敵なおねいさんに処方箋を書いてもらってちょんまげ!^^

☆ゴーパ先生
すみません、楽器の腕磨かずにアクリルばかり磨いて・・・^^;;;
by まめぞう (2014-10-02 21:56) 

UNCLE

暇がないと出来ない作業です^^;
by UNCLE (2014-10-03 19:35) 

まめぞう

☆UNCLEサマ
やだなぁ~もう、それじゃ私が暇人みたいじゃないですかぁ~。
その通りなんですけど・・・( ̄∇ ̄;)ハッハッハ
by まめぞう (2014-10-03 20:55) 

UNCLE

そういえば、先日再びSQ707ゲットしたみたいですね
ケースが欲しかったけど、見送っちゃいました^^;
工作する時間ないし・・・トホホホ
by UNCLE (2014-10-03 21:21) 

まめぞう

あ、アレのことですか。(^▽^;)
写真だけでは分からないもので、けっこうヤニだらけですごい個体です。スイッチやボリュームにまで入り込んでいるようで、回すとグネグネした感触、分解洗浄が必要です。一方パネルやつまみ、ケースは奇跡的に無傷でした。これは価格相応で良かったですがケースは再塗装が必要です。いずれにしてもレストアは大がかりになりそうです。回路の点検はこれからですし。^^
by まめぞう (2014-10-04 05:38) 

sakamono

昔々、プラモデルをこんなふうに、やすりがけしましたよ。
継ぎ目を消すために^^;。
by sakamono (2014-10-04 10:15) 

moonrabbit

師匠の家に持っていくのが一番早いかも。
美味しいものをご馳走になって、いい音楽を聴きながら完成ってのが理想。
・・・まぁ、、、それはないな、きっと。w
by moonrabbit (2014-10-04 17:51) 

まめぞう

☆sakamono様
そういえばプラモデルって作って無いですねぇ。
それこそ何十年も・・・
最後に作ったのは緑色のホンダZ、っていうのは覚えてます。^^

☆らび師匠どの
そういえばまともな料理って作って無いですねぇ。
あ、そうそう。最近殻つき塩味ゆで卵を作るのにハマってます。
卵ゆでたら、殻つきのまま卵が浮くくらいの濃い塩水につけて半日置くと出来上がり。浸透圧とか理屈では分かっていても、なんだかとても不思議。^^
by まめぞう (2014-10-05 14:34) 

シグ

初めまして。
まめぞうさんの記事を参考にアクリル磨きにチャレンジしております。

耐水ペーパー1000→1500→2000→
研磨フィルム4000→8000→アクリサンデー
の順で作業をしているのですが、
光に透かすと磨き傷が大量に付いていて困っております。

記事にはコンパウンド細目→セラミックコンパウンドの工程を繰り返して磨き傷を消していくありますが、
研磨フィルムで消えないような磨き傷を消すことも可能なのでしょうか?

by シグ (2016-01-31 17:47) 

まめぞう

☆シグ様
コメントありがとうございます。
ところで研磨フィルムとは何でしょうか。
恥ずかしながら当方、聞いたことも見たこともありません。
逆にご教示寝返ればと思います。m( __ __ )m
by まめぞう (2016-01-31 19:06) 

シグ

返信ありがとうございます。
研磨フィルムは下記の物を使用しております。
http://www.monotaro.com/g/00268021/

恐らくまめぞうさんが使用しているのと同じ物だと思うのですが...
by シグ (2016-02-01 19:19) 

まめぞう

☆シグ様
あ、フィルムは一緒ですね、情報ありがとうございます。^^
ところで磨いたアクリルを光に透かせば磨き傷が見えるのは当たり前の事です。
アクリルをどんなに磨いても、光に透かした状態で無傷にするのは無理です。
出来上がったばかりの無垢のアクリルと磨いたアクリルは違うのです。
実用的な見た目の部分での話で、どこまでキレイにするかと言う事だと思います。
さらに踏み込むと色々な手法がありますが、ここでは申し上げる事を控えさせていただきたいと存じます。
申し訳ありません。m( __ __ )m
by まめぞう (2016-02-01 21:01) 

シグ

ありがとうございます。
参考になりました。
やはり磨き傷を完全に消すのは難しいのですね。
研磨剤も一通り揃っているので自分の納得の行く仕上がりになるようにもう少し頑張ってみたいと思います。
by シグ (2016-02-02 20:50) 

まめぞう

☆シグ様
アクリルは磨き傷が付くのが宿命と言える素材なのです。
透明度は高いのですが、硬いように見えてとても柔らかいと言うか。
分子構造の大きさの問題と言うと大袈裟かもしれませんが、1000番のキズを2000番で消すと2000番のキズが付きます。それを4000番で消すと4000番のキズが付きます。8000番、16000番あるいは20000番、コンパウンド粗目、中目、細目、アクリサンデー、セラミックコンパウンド、それぞれのキズがついてキリがない素材、それがアクリルというものなのです。なので途中から手法を変えるしか無いのです。
これ以上はご勘弁ください。m( __ __ )m
by まめぞう (2016-02-02 21:27) 

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