SSブログ

テクニクス SL-10 整備 その3 アームサーボオフセット ゲイン調整 [ターンテーブル]


 
アームのサーボ調整を行います。
 
 

「ダストカバー」 を外し、「ダストカバークッション」 を取り除くと調整箇所が現れます。
 
Technics SL-10 サーボオフセット ゲイン調整 (2).JPG 
 
①オートリターン位置調整 ②アームサーボオフセット&ゲイン調整 ③オートスタート位置調整
 
①と③は日本工業規格(JIS)で作られたレコードに合わせて調整されています。今までここがズレていた個体に遭遇したことがありません。この記事の個体も問題なし。③について、輸入盤をこの機種で再生すると1曲目の出だしの音が途切れる事がありますが、これは諦めて別のプレーヤーで聴きましょう。そもそもJIS規格盤を気持ちよく再生するようミューティング時間も含めバッチリ調整されていますし、ネジは固定剤でがっちり固められています。おまけに調整用の窓が小さくて指や工具が入りづらいです。調整するには基盤外して裏からアクセスした方がいいかもしれません。
 
②と③を拡大します。
 
Technics SL-10 サーボオフセット ゲイン調整 (3).JPG
 
左側の窓がアームのサーボオフセット&ゲイン調整。
 
 
調整の手順をサービスマニュアルそのまま転載します。
 
①電源スイッチをONにし、スタートボタンを押して、トーンアームを内側に移動する。
②キューイングボタンを押して、キューイングが降下していることを確認する。 
③調整孔の2Pコネクタ部にDCバルボルまたはテスターを接続する。(R447を右いっぱいにまわしてあることを確認する)
④R449をまわしDCバルボルの値が0.72Vになるよう調整する。・・・サーボゲイン調整 
⑤1mmピッチのレコードをターンテーブルにのせ、演奏状態にする。 
⑥R446をまわしDCバルボルの値が0.6Vになるよう調整する。・・・オフセット調整
 
何となくは分かりますが、これ以外に段取りというか、マニュアルに書かれていない事が沢山あるんです。その辺は現場の裁量に任されているというか、有り体に言えば自分で考えろ、という事なんでしょうね。 現場は大変です。
  
 

 
 
 
具体的には以下のような手順ですね。 
 
まずはサーボゲイン調整から。 
 
ダストカバーを外したら、裏側の 「ふたカバー (妙な部品名ですね ^^;)」 も外します。
 
Technics SL-10 サーボオフセット ゲイン調整 (15).JPG 
 
 
「レコード検出用フォトトランジスタ」 を黒いテープなどで覆い、光を遮断します。
ターンテーブルにレコードが載っているのと同じ状態を再現するわけです。 
 
Technics SL-10 サーボオフセット ゲイン調整 (16).JPG
 
 
「カバースイッチ」 S401をショートする、とマニュアルの別ページに書いてありますが・・・
 
Technics SL-10 サーボオフセット ゲイン調整 (17).JPG 
 
 
  
スイッチ接点の仕様が分かりませんので下手にショートするのは危険ですね。このスイッチは冷蔵庫と一緒で扉が閉まっているかを検出するためのもの。ここで裏ワザ。擬似的に扉が閉まった状態にすれば良い訳ですね。まめ研ではこのようなツール (突っ張り棒みたいなもの) を自作して活用しています。
 
Technics SL-10 サーボオフセット ゲイン調整 (14).JPG 
 
 
材料は新聞屋さんに貰った祝い用箸。スイッチにもベースの 「本体カバー (これまた妙な部品名 ^^;)」 にも負担にならないよう適当な長さに切って、ゴムをポンチで打ち抜き両端に貼りつけました。 これでスイッチを押し上げて突っ張り棒のようにします。
 
Technics SL-10 サーボオフセット ゲイン調整 (18).JPG 
 
 
これでスイッチが入りました。つまりカバーが閉まったのと同じ状態が再現されたわけです。
 
プレイボタンを押すとあら不思議、レコードを載せていないのに、カバーも閉じていないのにターンテーブルが回ってアームが降りた状態になります。まぁ当たり前といえばそうですが。
 
Technics SL-10 サーボオフセット ゲイン調整 (23).JPG
 
この、ふたが開いたままターンテーブルが回り、アームが降りた状態で調整します。
調整孔にミノムシクリップを付け、テスターに接続します。狭いのでショートに注意です。 どう考えてもプローブの方が良いけど、しばらく使ってなかったので家の中どこかに行っちゃって見つからなくて ^^;。でも上部キャビネットを立てた状態で行うのでミノムシの方が安定しますね。極性は写真のようにしてくださいね。
マニュアルでは「DCバルボルまたはテスター」と指示がありますが、テスターで充分です。
そもそもバルボルって随分古い言葉で、 真空管式の「バキュームボルテージメーター」の略ですね。
現在ではトランジスタになって一般的に「ミリバル」と呼びます。 電気の勉強をしていた頃ミリバルは高価で買えず、アキバのジャンク屋でバルボルの中古を買い求めたものでした。あの頃は1000円くらいで買えたんです。もっとも現在だってミリバルなど一般的ではありませんから、あえてテスターでの調整という事にします。
 
Technics SL-10 サーボオフセット ゲイン調整 (5).JPG 
 
 
右側のボリュームを目いっぱい右へ回したら、 左側のボリュームを回し、電圧が0.72Vになるように調整します。小数点位置の窓が割れていて分かりにくいですが、720Vではなく0.72Vです。
デジタルメータはその時の瞬間値を示すので表示が目まぐるしく変わります。そういう点ではミリバルやアナログテスターの方が調整しやすいです。 
 
Technics SL-10 サーボオフセット ゲイン調整 (7).JPG 
 
 
これでサーボゲイン調整は完了です。
 
 

 
 
次はサーボオフセット調整。上部キャビネットを閉じた状態で行います。
(突っ張り棒は外します。外さないで閉めるとスイッチが壊れます。)
 
1mmピッチのレコードを使用します。1mmピッチとは、1回転で1mm進むレコードのこと。
 
Technics SL-10 サーボオフセット ゲイン調整 (4).JPG 
 
レーベルに、「10. リードアウトチェック 1ミリ」と記載があります。溝をご覧いただけるとお分かりになると思いますが、無音の溝が1mm幅で1分間ほど刻まれています。
 
これを再生します。 
 
Technics SL-10 サーボオフセット ゲイン調整 (10).JPG
 
 
再生しながら、右側のボリュームを回します。
 
Technics SL-10 サーボオフセット ゲイン調整 (11).JPG
 
 
テスターの電圧が0.6Vになったら・・・(小数点が見えにくいですが600Vではなく0.6Vです)
 
Technics SL-10 サーボオフセット ゲイン調整 (13).JPG 
 
 
これでオフセット調整は完了です。
 
 
次回はアームの感度調整の予定でしたが、ちょっと休憩してカバーの磨き工程を公開します。
 
 
最後までありがとうございました。m(_ _)m 
 
 

nice!(10)  コメント(32)  トラックバック(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

nice! 10

コメント 32

まめぞう

皆様へ

これ、興味のない方には心底つまらない記事だと思います。
一方、興味のある方には突っ込みどころ満載かもしれません。(^▽^;)

どうかお手柔らかに・・・・・m(_ _)m

by まめぞう (2014-09-24 19:54) 

たいへー

私はこの機種でなくて良かったと痛感しております。
だって、輸入盤ばっかりなんだもの。(笑
by たいへー (2014-09-25 07:56) 

Buji

レベル高くて突っ込めません^^。
自分は、フルーオート機というものはどうやって針を落とす場所を決めているのだ?リードイン部のツヤツヤした部分とグルーブ部を光学的に見分けている?一体どうやって?なんて頓珍漢な事、思ってました。考えすぎ。。。
しかしレコードプレーヤーのものとは思えぬ基盤ですね。



by Buji (2014-09-25 20:57) 

まめぞう

☆たいへ~どの
あ、でしたらこの製品の海外仕様モデルがありますよ。
現在我が家に2台有ります。
旦那でしたらおまけしm・・・d( ̄∇ ̄*)☆\(-- コラ

☆Bujiさま
それがですね、テクニクスは当時それを光学センサーで見分けて何曲目と何曲目を特定して演奏したりリピートできる機種を販売していました。SL-Q6とか、SL-15とか。
SL-Q6 
http://audio-heritage.jp/TECHNICS/player/sl-q6.html
SL-15
http://audio-heritage.jp/TECHNICS/player/sl-15.html
さっすが日本製!(^.^)
by まめぞう (2014-09-25 22:16) 

Buji

姿カタチがCDプレーヤーそのまんま。
81年ですか...コスト度外視すればそりゃ出来るんでしょうけど、普及価格で実現するのはすごい。この頃の日本メーカーのものづくりはやっぱり世界の中で突出してますね。
by Buji (2014-09-26 19:05) 

まめぞう

☆Bujiさま
あ、言われてみればポータブルCDまんまですね。^^
SL-10って、知れば知るほど面白い製品です。よくまぁこんなものを作ったと思います。新幹線とよく似ているような。実はそこに特に目新しい技術は無いんですね。既存の技術を最大限生かし応用して良いものを造る、これ日本人の真骨頂。レコードをのせて演奏が終わるまで一連の動きは精緻にして優雅。洗練の極みです。新幹線の、発車してから次の駅で停まるまでとよく似ています。改めて日本人のものづくりのDNAってすごいと思いますね!(^.^)
by まめぞう (2014-09-26 22:15) 

asahama

まったく分かりませんでした^^;
すごいな~!ということでnice!

by asahama (2014-09-27 06:30) 

まめぞう

☆asahamaさま
なんたってあ~た、
書いている本人がそもそも分かってないという・・・( ̄∇ ̄;)ハッハッハ

by まめぞう (2014-09-27 09:23) 

某K

いろいろ書きたいことがあるんだけれど。

調整は、必ずしもした方がいいとは限らない。
ランニングテストをしっかりして、
問題がなければ一切触らない、と言うのもアリかな、と。
それなりにきちんと動作しているものは
触らない方が良い、ということもある。

うーん、だなぁ。(^_^;)


by 某K (2014-10-03 14:56) 

まめぞう

☆某kさま
あれれ?
勘違いされているのかと思いますが、このブログ、オークションと連動している訳ではありませんが。こういう整備をして出品しています、などとはどこにも書いてませんし。オークションに自分のブログをリンク貼った事も有りませんし。SL-10の整備はこうやるんですと言うのをアップしてるだけです。
もちろんやらなくて良い整備はしません。やらなければいけない事はきちんとやる、オークションに出す出さない、自分用に使うもの、全部そう言うスタンスです。 その一連の中で手法を公開してるのが当ブログです。それは立ち上げの頃から一貫してますが。
by まめぞう (2014-10-03 18:49) 

某k

いや、別にオクの話に言及しているワケじゃありません。

ただ、お互いSL-10のレストアラーで、オクにも出している、
という旧知のことは前提にやりとりしていると思う。

「さわんない方がいいってこともある」

というのも、elmo-sanに対して言っているのでなく、一般論。

---
「うーん」というのは、SL-10セラーとしては、
「さわんない方がいいってこともある」
というのは、誤解されそうで、言いにくい、ということ。



by 某k (2014-10-03 20:58) 

ゲイナー(グロリア・ゲイナー)

SL-7では助けていただき、感謝でございます。
さて、こちらでお聞きしたいのは、テスターSANWA DP-300を使用しておりますが、今でも購入可能なのでしょうか?私も購入したいのですが、電気に詳しくなく、どのテスター買っていいのかわかりませんSANWA製がいいのであれば、お勧めはございますか?型番などお教えいただければ、うれしく思います。あまりお高いものは買えないので、ご伝授いただけませんか?
いつも質問ばかりですみませんです。
by ゲイナー(グロリア・ゲイナー) (2015-03-04 00:37) 

まめぞう

☆グロリア・ゲイナー様
DP-300は現在型番が変わりましてPM7a
http://www.sanwa-meter.co.jp/japan/items/detail.php?id=31
ちょいと余分にお金を払うとソーラー充電式のPM8a
http://www.sanwa-meter.co.jp/japan/items/detail.php?id=33

DP-300はもうかれこれ20年ほど使っています。いままでこれで不自由を感じた事がありません。ミリバルやオシロは本当に出番が無いですね。個人的にソーラー充電式ですとバッテリー切れした際の不安があるのでPM7aがお奨めです。あとはデザインや使い勝手など好みの問題とかありますし、まぁ日本の名前の通ったメーカーの製品であればどれも間違いないと思います。^^
by まめぞう (2015-03-04 12:57) 

ヒズメ

興味深く読ませてもらいました、でもココでは無かったんですね。
変に触らないで良かったと安堵してます。 また印刷資料が増えました。 ところで、遂にサービスマニアル(英文)をDLしてしまいました、何処まで解読出来ることやら、、、、、
有難うございました。 結果が見つけられたら報告します、、先が見えない!
by ヒズメ (2016-12-10 17:07) 

まめぞう

ご検討をお祈り申し上げます。ではこの辺で失礼致します。m( __ __ )m
by まめぞう (2016-12-10 20:03) 

まめぞう

余談ですけど、英文のサービスマニュアルをご入手出来、読解なさる事がお出来になるなら、このような当サイトにお問い合わせに成る必要も無いのかと思います。何か別の意図がお有りでしょうか。
by まめぞう (2016-12-19 05:15) 

雪之丞

まめぞうさま。

SLー10の整備記事を参考にさせて頂いています。
整備済みと言う個体を入手したのですが、最近不具合が起き慌てて色々調べている中で、まめぞうさまの記事に至りました。

とても分かり易く書かれているので、つい自分も出来るのではないかと?
無謀な挑戦をしている最中です。

LPはきちんと再生できていたのですが、EPだと途中で繰り返し再生となり、その後一気に内周まで進んで再生終了となっていました。

そこで記事を参考に、アームの移動ゴムベルトの交換は無事済ませる事が出来ました(多分)。

所が25cmLPとEP(17cm)の間にだけアームが移動するようになり、どちらも再生出来ない状況となってしまいました。

今回「アームサーボオフセット ゲイン調整」の記事を参考にしているのですが、私の個体の不具合の調整を出来るでしょうか?
と言うより、もう手に余っている状態で途方に暮れています。

まめぞう様に見て頂く事は出来るのでしょうか?






by 雪之丞 (2018-04-18 13:34) 

まめぞう

☆雪之丞様
こんにちは。故障したが手元に無いので推測で申し上げますが、サーボなどの原因ではなく、メカニクス的なものと思われます。
ベルト交換の際に外したカバーを取り付ける際、アームの後端から後ろの方に、本体に平行に黒いスリーブがあるのですが、それのストッパー(出っ張っている部分)がカバー内に収納されないで表に出ていますと、アームの動きが制約されて、ご指摘の現象が起こる事があります。ご確認してみてください。ちなみにスリーブは3枚目と4枚目の写真に映っています。アームを移動させるシャフトの下、黒く四角い、横長の部分です。

by まめぞう (2018-04-18 20:02) 

雪之丞

まめぞうさま

早速のアドヴァイスを有難うございます。

スリーブがカバー内に収まっていませんでした。
早速カバーを取り外し、スリーブをカバーの中に収める事で無事作動するようになりました。

ちょっと注意していれば分かる事なのになぁと・・・。
何でコードが見えるのだろう??と言う疑問を持てば、お手を煩わせる事も無かったのに・・・と反省しきり。

有難うございました。

by 雪之丞 (2018-04-19 10:22) 

まめぞう

☆雪之丞様
ご丁寧にありがとうございます。
結果良ければ全て良し!ですね!
この機種につきましては、ネット上に色々なサイトがありますので。
一部、信用出来ないというか、商売の邪魔になるのか、しきりに当ブログを批判ばかりしているサイトもありますが、そこを読むと笑止千万で。電気の基本が分かっていないのに、張りぼて状態で盛っちゃうものだから、恥の上塗りになっちゃってます。有害サイトにはご注意ください。とか何とか言って、一番怪しいのはココだったりします。
ではでは!(*^^)

by まめぞう (2018-04-19 21:38) 

雪之丞

まめぞうさま。

ハンダ鏝すら持てない私が、こちらのサイトを拝見し「出来るかもぉ」と勘違いしてしまった程のクォリティかと思います。

始まりはガラード301です。
入手した個体の定速に至る時間と、トルクの弱さから色々調べ、まめぞう様の軸受けメインテナンスのブログに辿り着きました。
画像付きで微に入り細に入りですから、これなら出来ると言う事でチャレンジした所、無事整備する事が出来ました。

調子に乗ってのSL-10ですが、301とは違い繊細(華奢)で難しいです。


直したと思ったSL-10ですが、EP盤の再生が音溝の真ん中位まで行くとリピートしてしまいます。

導入部分、無音溝に針は落ちますが、途中から音が歪出し、リピートしてしまいます。
LPは何枚か再生し、そのような症状は出ないのですが、何が原因なのでしょうね?

アームを動かすダイヤルコード?が途中で滑ってしまうのかなぁ?
だとしたら30cmLPでもリピートしちゃうしなぁ?
と、何が原因か思い当たらない状態になってしまいました。

思い当たる調整箇所が有りますでしょうか?



by 雪之丞 (2018-04-20 08:59) 

雪之丞

ちょっと言葉足らずで・・・。

ガラードのブログは速攻で辿り着く事が出来たので、まめぞう様のブログと言う事を認識していませんでした。
今回苦労してSL-10のブログに辿り着きお気に入り登録をし、何度も拝見していました。
他にどのような?と見て居たら、あれれ?301の記事、まめぞう様かなぁと言う事で、上記書き込みになりました。

初めの問い合わせと齟齬が生じたので、加筆させて頂きました。
by 雪之丞 (2018-04-20 09:06) 

まめぞう

☆雪之丞様
おそらく、アームが送られるシャフトの汚れ、オイル枯渇が原因かと思われます。EP盤再生途中から歪むのは、アームの動きが渋くなっているため、アーム根元はその位置のまま、アームだけが傾いて、トラッキングエラーによる歪みではないかと。で、アームはある程度傾くと、センサーにより演奏終了とみなされ戻ってしまう、というような症状かと思われます。シャフトの清掃と給油を試して見てください。当方の過去記事に方法をアップして有りますのでご参考まで。本格的な分解をしなくても、かなり改善されますので。
by まめぞう (2018-04-20 13:39) 

雪之丞

まめぞう様

早速の返答を有難うございます。
過去の記事を参考に、挑戦してみたいと思います。

取り外した部品を失くさないよう、大きな紙を広げてやっていますが、つい、ポロリと落としてしまいます。
開けたり閉じたり、徐々に慣れつつはありますが。

by 雪之丞 (2018-04-20 15:28) 

まめぞう

☆雪之丞様
書き忘れましたが、LP盤とEP盤で症状が違うのは、音溝の位置が違うからです。EP盤の方が内側よりなので。恐らく前のオーナーはEP盤をあまり聴かなかったのでは?なのでアームがその位置に日常的に行かないので、オイルが乾いた状態になってしまったのかと。余談ですが。

by まめぞう (2018-04-20 19:20) 

雪之丞

その後症状は改善せず諦めてしまっていました。

何度もお手を煩わせるのも・・・と思い、LPだけで十分かと。
でも、せっかくの機能を眠らせてしまうのもと言う事で、再度分解して組み立て直してみました。
多分、アーム移動のグリスアップが十分では無かったような?

何度もEP盤をかけてみましたが、問題無く作動しています。

磨きもバッチリ進み、鏡のような輝きになっています。

有難うございました。
by 雪之丞 (2018-07-25 08:12) 

まめぞう

☆雪之丞様
これはご丁寧にありがとうございます。
結果良ければすべて良しですね。当方、特にこの機種に特化しているわけではありませんで。ただ、技術的に面白いのと、デザインが良いので一時期メンテに嵌りまして。( ̄▽ ̄;) まぁ自分が使う機器をメンテするのは楽しいですよね。
こちらこそありがとうございました。m(__)m

by まめぞう (2018-07-25 20:55) 

みつのじ

まめぞうさん。
こんにちは。Player特にSL-10の記事は、大変興味をもって拝見させてもらってます。
現在、SL-10で、2個トラブルを抱えていますので、お知恵を拝借できればとメールしました。
1.プレー中、卒然リターンしてスタートまで戻ることがある。
  シャフトのグリスアップは行いました。
2.MC カートリッジを使うと、L/Rともノイズが出やすい
  MMに変えると問題なく聞ける。
よろしくお願いします。

by みつのじ (2019-05-30 00:05) 

みつのじ

まめぞうさん。
こんにちは。
MCカートリッジの雑音の原因は、なんと針のダイヤが取れてなくなっているのが原因でした。レコードは無事でした。音がでるので疑ってもみませんでした(泣き)。修理はできないですよね。
by みつのじ (2019-05-31 16:03) 

まめぞう

☆みつのじ様
コメントありがとうございます。
レコード針修理をしてくれるところが何ヵ所もありますので、検索してみてください。(例・日本精機宝石工業など) ただし、SL10純正のカートリッジはボロンカンチレバーなので難しいかもしれません。あ、ベリリウムだったかな?すみません記憶が怪しいです。今帰りの電車の中なので。( ̄▽ ̄;)
演奏中にリターンしてしまうのは個体によって原因は様々で、機械的に動きが渋かったり、スイッチや回路の不具合と言うこともあり、何とも言えません。とにかく現物と向き合って原因究明するより他に道はなく、まぁ案外単純な原因の事が多いです。一番やりがちなのが、カパー外して再度取り付ける際に、黒いスリーブを中に入れ忘れるとアームは途中から先に行かす、リターンします。色々と調べてみて下さい。(^_^)


by まめぞう (2019-05-31 18:31) 

みつのじ

まめぞうさん。
早速の回答ありがとうございます。
黒いスリーブは、元に戻さないでミスはすでに経験しています。
焦りました、グリスアップしたらもっと不調になったのかとあわて
(汗)ました。
ダイヤとびの修理は可能らしいので検討してみます。いまMMでは
動くし、音がいいので手放せなくなりそうです。妻は捨てろとうるさいのでこまっています。
by みつのじ (2019-06-02 06:59) 

まめぞう

☆みつのじ様
是非オリジナルの301MCカートリッジを修復して聴いていただきたいところです。

この機種は、回路構成も含め、純正カートリッジに特化した設計です。

回路の都合上というか設計上、アース線は不要です。

なぜ不要なのかはここでは述べませんが。回路図をご覧になればお分かりになるかと。

逆にそれがオリジナルカートリッジ以外の物を使っても良い音がしない理由というか、根拠なのです。

この個体、MMやMCの、どんな高級T4Pカートリッジに交換しても、オリジナルカートリッジ以上の良い音は出ません。

これは設計上、回路の都合上のことなのです。

by まめぞう (2019-06-04 21:05) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。