はじめての英国製スピーカー MISSION 700 LEADING EDGE [スピーカー]
先日近所のリサイクルショップで発見ということでチラリと書きましたのですが。
英国はミッションの700LE (1987年発売 LEADING EDGE / 最先端 )
サブシステムでかなりの好結果を得ましたのでご報告させていただきます。
グリルを外したら独特の風貌。ツィーターが下になっています。
コーンの肌合いとか、顔つきがいかにも英国って感じです。
仕様はここをクリック!
サウンドハウスでこれに合う丁度良いスタンドを見つけたので取り寄せ。
ドイツのK&Mという、どこかコンビーフ缶詰のような名前のブランド。
なかなか堅牢でデザインも秀逸です。
メーカーサイトはここをクリック!
すべり止めゴムが付属していたけど、 ドーム形で高さがけっこう有って不安定な感じなので、それは使わず、厚さ1mmのゴムを打ち抜き両面テープ貼って自作。
落下防止を兼ね、ボックスの箱鳴り調整用に市販されているティグロンのチューニングベルトで固定。
メーカーサイトはここをクリック!
これで音だしをしてみました。
ありゃ~、ものすごくつまらない音です。音数が少ないというか、閉塞感があって広がり感に乏しい。
低音は締まっているというより引っ込んでいて、高音はこもっています。
陰気な音というか。雨ばっかり降ってるイギリスの工業地帯ってこんなかな、なんて想像しちゃう。
そこで、付属のゴムに変更。チューニングベルトも取り外しました。
さて、試聴。
激変!(◎-◎)
たっぷりとした、包み込まれるような低音。中音も高音もパンパン弾けるように飛んでくる。
音ばなれの良さがアルテックのようです。でもアメリカの音じゃない。これがイギリスの音ってやつ?
律義さと奔放さが絶妙のバランス。
そして、音の分離がすごく良いです。全ての楽器の粒立ちが良い。
レコードもCDも、とっかえひっかえ色々なジャンルを聴きたくなってしまう。
これがですね、どんなジャンルでも嬉しそうに鳴るんですよ。
トーンコントロールを少し回すと機敏に反応、表情がコロコロ変わって、楽しいったらありゃしません。
WEBでいろいろ調べてみると、ボックスの箱鳴りを計算して音造りがされているそうで。
バッフル板は厚みが5mm程度しかないポリプロピレン樹脂。ボックス四隅の補強も無しなんだって。
チューニングベルトで締め付けたから、響きを殺しちゃった・・・という事だったんでしょうね。
あとで箱の中を見てみよう。^^
ミッションのスピーカーでは、この700LEがもっとも評価が高かったのだそうで。
世界中で相当台数が売れたらしいけど、日本では価格が安かったのでマニアにはあまり相手にされなかったらしいです。良い音なんだけどなぁ。ハイエンドなショップの試聴室にあるような音だもの。
サブシステムその他機材ラインナップ。
アンプは当ブログでおなじみラックスのSQ-707。メンテにより超ローノイズに仕上がってます。
レコードプレーヤーはこれも当ブログの常連、テクニクスのSL-10。
これらのメンテはまめ研・過去ログをご参考に。
それから今回特筆すべきはこれ、パイオニアのDVDユニバーサルプレーヤー、DV-2020。
新品で実売¥3000程度なのだけれど、これのCD出力の音の良さといったらビックリです。
冗談でも何でもなく、5年位前の、ハイエンドショールームで聴いた100万円の音がします。
パイオニアといえば、ゴールドムンドが実売1万円のパイオニア製DV-600の中身を、そっくり自前の箱に入れ替えて、140万円で売っていたというのは有名な話ですね。
興味のある方はここをクリック!
話を元に戻しますが・・・
最近ミッションの700LEはオークションなどで高値がついていますから、今回¥9600というのは内容を考えるとお得でした。
年の締めくくりに良い買い物ができました。
皆様、一年間お付き合いいただきありがとうございました。
それでは年明けにまた!(^▽^)/
ポリプロピレンって言いづらいですね。
はらほろひれはれみたいな。(^▽^;)
by まめぞう (2014-12-28 15:32)
スピーカーってむずかしくて、オモシロイですね。
特に安いものが驚きの…!!というのは、まめぞうさんの真骨頂!といっても褒め言葉にとっていただけますよね。今年も楽しませていただきました。来年も期待しておりますのでよろしくお願いいたします。
by JG (2014-12-28 17:20)
あれ、いくらなんでもDVDプレーヤーが3000円はケタ間違いでしょう?と思ってみたら、ホントに3000円なんですね。良い世の中だ!
by JG (2014-12-28 17:43)
☆JGさま
過分なお褒めのお言葉をいただきありがとうございます。^^
今まで事あるごとに、「100万円と1万円のCDプレーヤーに、音の差は99万円ありません」 と申し上げてきましたが、来年は後者3000円、音の差は99万7千円無いという事にします。それほど技術の進歩はすごいですね。
今年は本当ににお世話になりました。来年もよろしくお願い申し上げます。
よいお年を!(^▽^)/
by まめぞう (2014-12-28 18:39)
くは~、カッコいい面構えですね。
今回の記事、激変!◎◎以降の感想が素晴らしかったです^^。
スピーカーじゃないですけど、昔、国産アンプから英国アンプに切り替えた時に、それまでは細い線で細かく描かれていたものが、太い線で輪郭を思いっきり強調して描かれた絵に変わったような印象を受けて吃驚したのを思い出しました。こんなに違ってよいのか?出る音ちゃんと出てるよね?でも音楽がすごく生き生きしてる・・・英国オーディオってこんな感じ?
個性的なメーカーっていいですよね。オーディオだからそうなんでしょうけど、出したい音というものがあってそれをきちんと製品で表現できるのはすごいなあと感心してしまいます。
by Buji (2014-12-29 00:33)
すのこの台は初めて見ました。(笑
最近、ハーベスのスピーカーに興味がありましてね・・・
良いお年を。
by たいへー (2014-12-29 07:57)
全般に言えることですが、音の難しさって
味覚と同じで、人それぞれ違いますからね。
確かに、セッティングで違うのは分かるんだけど
どうしていいのかが分からない^^;
by UNCLE (2014-12-29 09:57)
そうなんですよ。missionのスピーカー、ウーファーとツィーターが逆なんですよね。と、あたかも、持っているかのような反応ですが、実物は見たことも、勿論、聴いたこともありません。
英国のオーディオ雑誌では、評価は高かったような記憶があります。
確か、日本では、オーディオテクニカが代理店の頃で、あまり、熱心に広告してなかったですね。
by k (2014-12-29 12:07)
最初の1枚目を見たとき、お釜を買ったのかと思ってしまいました。
ハハ、失礼。 今年もおしまい、ワタシもそろそろおしまい、ま、息の続く限りよろしくお願いいたしますわ。
よいお年を。
by okko (2014-12-29 15:58)
☆bujiサマ
ありがとうございます。
仰るとおり、なんでしょうねぇ、この格調高い佇まいは。
英国製だから有難いという気持ちは更々無いのですが、日本語で英国(英=はなぶさ)というのは伊達じゃないとは思います。現在の物理学や化学や科学の礎を築いたのは英国ですから。ニュートンやファラデーなど、枚挙にいとまがありません。名前が単位になっている方の多いこと多いこと!まぁ炭素とか水素とか酸素とか、漢字を上手い具合に咀嚼して元素記号を表現した日本人も凄いとは思いますです。^^
☆たいへ~どの
ハーベスは欲しいですね!仕上げも良いですし。^^
以前アキバの某ショップでモニターHLだったかな?を聴いた時はオーケストラの弦の耳触りの良い音に感激致しました。しっとりと濡れた感じで、刺激的なところが無いんです。でも悲しいかな買えなかったので。今回のミッションは良く似ている感じが致します。でも20年位前の事だからなぁ・・・ちょっと記憶が曖昧かもσ(^_^;)
☆UNCLEさま
個人的意見なのですが、日本製のスピーカーって躯体がものすごく頑丈に作られていて・・・補強とか、象が踏んでも壊れないアーム筆入れより頑丈で、箱鳴りを極力抑えた造りですよね。だからセッティングといっても主に低音をどう出すかが中心で。外的要因で中高音が変わる製品って少ない気が致します。^^
☆kさま
そうそう、代理店は昔テクニカ。今はラックスみたいですね。^^
ちょうど今、スイトナー指揮、ベルリンシュターツカペレの田園を聴いているのですが、弦の再生の、それは瑞々しいこと!
今迄で一番良い田園です。^^
☆okkoおねいさま
あはは、何言ってんだか!「ワタシもそろそろおしまい」 なんてぇ言ってる奴に限って長生きするんだってば!そういう人はね、あの世の連中が、こっちへ来てもうるせーからって呼んでくれないらしいっすよ。ヾ(≧▽≦)ノ
by まめぞう (2014-12-30 00:04)
100萬の音と聞いては黙ってられません。
あとでポチろうっと。。。
でも最近CD聞いていないっすネェ。
スピーカーの後ろの空間、羨ましいですね~。
奥にあるのはアイロン台??
by moonrabbit (2014-12-31 12:57)
今年も仲良くしていただきありがとうございました。
どうぞ良いお年をお迎えください♪ (●´▽`●)ノ
by ぴーすけ君 (2014-12-31 21:07)
☆らび師匠どの
レス遅れ申し訳ございません。m(_ _)m
実はこの部屋は南北16畳の縦長でして、南半分がオーディオ&楽器&ネット環境、北半分が寝泊まり&アイロンかけスペース(笑)でございます。
ところでこのパイオニアDV-2020は凄いです。唯一の難点は、ディスプレイに経過時間しか表示されず、今何曲目かがわかりません。
なので、100萬の評価はオーバーです。σ(^_^;)
99萬ってことでひとつ・・・(マジそれ位良い音っす)
☆ぴーすけ様
こちらこそありがとうございます!
あまり訪問できなくてごめんなさい。m(_ _)m
by まめぞう (2015-01-05 22:26)
まめぞうさんのブログ興味深く読ませていただいています。SL-10、モリブデンオイルでグリスアップしたら、例の音が消え情報量が増えました。ありがとうございます。私のサブスピーカーはKEFの初代のクレスタ(1970年頃 LS3/5aのプロトタイプと言われている)ですが、このMissionも試してみたく思います。
さて、DV-2020ですがブラジル(region 4)のDVD、見られますよね?初歩的な質問ですみません。
by hm128 (2015-05-14 12:54)
☆hm128様
コメントありがとうございます。
すみません、当方映像関係は疎いもので、リージョンってよく分かりません。
実はDV2020、CDを聴くために購入したもので、一度もDVD見てなかったりします。説明書も一度も読んでいません。何やってるんでしょうね・・・σ(^_^;)
そんな訳で、詳しい事はパイオニアさんにお問い合わせいただけますか。お役に立てず申し訳ありません。m(_ _)m
by まめぞう (2015-05-16 04:41)
箱の振動を利用しているスピーカーには
金属スパイクが効果的です。
金属スパイク使用は、箱の表面振動のダンプが少なく
純粋な箱の表面の振動が音にでます。
この振動は、バイオリンの胴の響きに同じです。
また金属スパイクはアマゾンにていろいろ出ています。
結果、ゴム足との差異は大きいです。
by ツトム (2017-02-26 20:44)
ツトム様
コメントありがとうございます。
すみません、ご教示願いたいのですが、スパイクは何点支持でしょうか。尖った先を受ける対策はどのような?
貴兄がスパイクを用いて好結果である、ご使用のスピーカーの機種をお教えください。参考にさせて頂きたいと思います。
どうかよろしくお願いいたします。
by まめぞう (2017-02-27 22:07)
PioneerのDV-2020確かに音は素晴らしいですね。ただ回転音がうるさいですー。スポンジで浮かして、上から重石で押さえてますが、あまり効果ないです。何か良いお知恵があればご教示ください。古い記事へのResですいません。
by D5-57 (2017-03-06 15:08)
DS-57様
コメントありがとうございます。
ご指摘の通りで、当方ホームセンターで見つけた防振ゴムを足のところに敷いてます。ただ、DV-2020本体がとても軽いので、掃除のたびにズレるのでイライラしてます。(^▽^;)
by まめぞう (2017-03-07 20:07)
はじめまして。楽しく読ませていただいております。
しかしこのミッション700本当にいい音しますね。
音楽関係の仕事をしておりますがバランス、音色好みも
ありますが素晴らしい出来ですね。約30年使用しておりますが
手放せません。
by K/HAMANA (2021-02-12 20:24)