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THE MILLENNIUM / BEGIN (1968) [レコード・CD]


 
近年、ますます評価が高まっているこのアルバム。
 
 
 

 
Millennium Begin.JPG 
 
(前記事の写真流用です)
 
 
これに関しては、ネット上で既に沢山の皆様が熱く語ってらっしゃいますので、今更まめ研がどうこう言うアレでもないのですが、この度アナログ盤の新品が入手出来たので記念(えっ? ^^;)に。
 
CDでは持っていたのですが、レコードで聴きたくて、血眼になって探していたのです。
ところが先日、amazon で新品が何枚も出品されてましてね。当初 BEATBALL かと警戒(笑)したのですが、Sandazed というレーベルからのリマスター盤と判明。
過去記事で載せたマーゴ・ガーヤンと同じところから再版されたもの。
 
1968年の作品ですから、今から約50年も前ですね。当時業界最大手の、米コロンビアしか持っていなかった、16トラックのマルチトラックレコーダーを使って製作された、という事は有名ですね。
 
CDの方には歌詞カードと解説が付いてたのだけれど、字が小さくて読む気がしない(笑)ので、自分なりに適当に書いてます。歌詞の聞き取りとかその他間違った事書いてるかもしれません。その節はどうかご容赦くださいな。 
 
SIDE:A 
PRELUDE
TO CLAUDIA ON THURSDAY
I JUST WANT BE YOUR FRIEND
5 A.M.
I'M WITH YOU
THE ISLAND
SING TO ME
 
SIDE:B 
IT'S YOU
SOME SUNNY DAY
IT WON'T ALWAYS BE THE SAME
THE KNOW IT ALL
KARMIK DREAM SEQUENCE #1
THERE IS NOTHING MORE TO SAY
ANTHEM 
 
 
とにかく不思議なアルバムです。年齢不詳とか、 性別不詳とかいう言葉はあるけれど、このアルバムの場合は、「年代不詳」。感触が新しいんです。いつ聴いても新鮮。最近のリリースと言われたらそう思ってしまうかも。以下抜粋で、我が家のレコード音源をアップ致します。
 
 
 
 
PRELUDE ~ TO CLAUDIA ON THURSDAY
 
 
 
アルバムの冒頭です。 
空間を切り裂くようなチェンバロで始まりますが、これの残響は別トラックへ振られてますね。
"Take Off Your Shoes And Feel The Grass"という何とも爽やかな歌いだしです。靴下履いてないみたいですね。石田純一はこのアルバム聴いたのかな? (そういう事じゃないだろう!と自分でツッコミました ^^;) 。ヴォーカルにベースのハイポジションの音が心地よく絡みます。ボトムのベースリフとは別録りだというのが良く解かりますね。ベースだけで4トラックほど使っていると思われます。歌の合間に、「まひまひ、うひうひ」 言ってるのはサンバでおなじみブラジルパーカッションのクィーカ。いやはや、ロックでこれを使うとは。
 
 
 
KARMIK DREAM SEQUENCE #1 
 
 
このアルバムのクライマックス。最後にPRELUDEのチェンバロが聞こえます。これをもって、壮大なショウは閉幕って事ですね。後半、琴が出てきてビックリしますが、いやいやちょっと待って!冷静に聴いてください。すでに当初から曲中、歌の合間に琴のアルペジオが使われてますよ。
(アップロード容量制限の都合上、前後カットしています。) 
 
 
 
THERE IS NOTHING MORE TO SEY 
 
 
さて、アンコールという事で、軽い気持ちで聴くと、強烈なカウンターパンチくらいますよ。
これがとんでもない大名曲。なんといってもサビの素晴らしさ。以前CDで初めて聴いたとき、畳でゴロゴロしながら聴いてたのですが、サビのところで、 「すげーっ、何だこりゃ!」 と叫んで起き上がり、思わず正座したのを覚えてます。
THERE IS NOTHING MORE TO SAY(もう何も言う事はありません)の後はその通り、歌詞がなくLaLaLa~となるところなど、洒落が効いてますね。 ^^
 
 
ANTHEM 
 
 
 
それは見事なコーラスで、「Columbia、Columbia、」 と連呼。 
タイトルが ANTHEM だし、アメリカ人にとって Columbia というのは特別な意味をもっているから
フロンティアスピリッツというか、そういったものを崇高に歌い上げたのかと思い、しみじみとしていたら、最後に、「 しぃ~ びぃ~ え~す (CBS ) 」 だって。なんだ手前味噌か、社歌じゃあるまいし、
このギャグにまんまとハマり、ゲラゲラと笑ってしまったのです。 
 
 
 
LINN LP12 SME 3009S2.JPG
 
 
くどいようですが、これ50年前の音。当時出始めの16トラックのMTR使っていきなりこんな作品を
作っちゃった訳で。思えばこの年代、1966年にBEACH BOYSがPET SOUNDSを、1967年にBEATLESがSGT.PEPPERS LONLY HEARTS CLUB BANDを、そして1968年に、このBEGIN。
ポピュラーミュージック界に、物凄い事が起きていたんですよね。そう言えば、ロジャニコのSCOF
もこの年でした。もっともBIGINは内容がぶっ飛びすぎていたせいか、全く売れなかったそうで・・・。 
 
上記アップした曲以外にも、ソフトロックの王道調、カントリー調、ビートの効いたラテン調、南国調、
など名曲目白押しの秀逸盤ですね。 
 
 
最後までありがとうございました。m( __ __ )m
 
 

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コメント 9

tetsupc2

おはようございます。
LINN LP12で聴くTHE MILLENNIUM / BEGINはいいでしょうね・・・
ワタシの今のプレーヤーは1200mk3なのですがそれでもいい音がするのでLINN LP12だとどんな感じか興味あります。
ソフトロックですとご存じかもしれませんがSagittariu/Present Tenseも美しくてお勧めです。60年代アメリカのソフトロックは他にTheBuckinghams、The Spiral Starecaseなど魅力あるものが多いですね・・・
by tetsupc2 (2016-05-29 10:15) 

まめぞう

☆tetsupc2様
今回の記事にアップした音源は LINN LP12 の音です。
ただしmp3に圧縮したのと、オリジナルアルバムではありません。
オリジナルはいまだに探しています。出てきませんねぇ。(^▽^;)
by まめぞう (2016-05-29 18:44) 

miyusono

はじめまして。
最近、急にまたレコードが聴きたくなり、レコードをかけたところ、プレーヤー(テクニクスSL6)がなかなか言うことを聞かない、再生できても音が悪い。それでいろいろネットで検索してこちらに行きつきました。

まめぞう様の修理を参考にさせていただいて、部品を取り寄せ主人に頼んでアーム駆動ベルトの交換をしました。なるほど、ちゃんと音が出るようになりました。ありがとうございました!
しかし、アームの動きがいまいちスムーズじゃないし、動かない時もあって、主人があれこれ触っていると、全く動かなくなりました。
ここが怪しいということで、ふたを開けた時の右の隅の部分、そこの内部がどこか外れたのでは?ということで、分解したところ、やはり部品の一部が折れていました。ここに画像を貼れたらいいのですが・・・

黒いプラスチックの、ふたを開閉する時に動く(当たる)部分です。
ボンドでくっ付けるには接合面が小さすぎて無理そうです。
修理方法・対処方法等、何かご指南いただけないでしょうか?

ここはどういう構造のものでしょうか?見ると通常は上下の金属板が接地していて、ふたを閉めた時に可動部分が動いて、板が離れるようになっているようです。それで、主人がもう常時離しておいてもいいのでは?ということで接地面に紙を挟んでみましたが、ダメでした(>_<)

新しいものにするのは簡単なのですが、なんとかこのプレーヤーを生き返らせたい思いでいっぱいです。

どうぞよろしくお願いいたします。
by miyusono (2016-06-04 13:46) 

まめぞう

☆miyusono様

はじめまして。
コメントありがとうございます。

恥ずかしながらSL-6は取り扱った事が無いので詳細は良く分からないのです。

テクニクスのリニアトラッキングに共通する事は、ベルトを交換しても、動作がスムーズで無いのは、アームを送るシャフト部分の潤滑油が枯渇している場合が殆んどです。分解整備が必要です。

ところで今回お悩みの箇所は、フタの開け閉めの部分・・・でしょうか?。

貴文面から察するに、何かこう、引っかかる部分が欠けてしまったのでしょうか?

であるとすれば、そこは金型成型部品なので、現パナソニックは部品在庫を保有しておらず、調達は困難です。

オークションなどで同型機を探し、そこから部品を取り外し、修理するしか方法が無いと思います。

お役に立てず申し訳ありません m( __ __ )m 。

by まめぞう (2016-06-04 19:49) 

miyusono

早速のご回答ありがとうございました。
納得の内容です。
アドバイスいただいたように久しぶりにオークションサイトを開いてみました。
1件、入札してみました。無事落とせるといいのですが・・・。

これからもブログを楽しみしております。

by miyusono (2016-06-05 13:18) 

まめぞう

恐れ入ります。ありがとうございます。m( __ __ )m
by まめぞう (2016-06-05 19:29) 

たいへー

きちんと聴けば、60年代の音だって今に負けないクオリティ
出せますし、むしろ良い場合もありますね。
面白いけど銭はかかるな・・・^^;

by たいへー (2016-06-09 07:39) 

Buji

こんばんは。
サンデイズドは盤の品質が安定しているし、ジャケット・レーベルの再現度も高い。ディランのMONOシリーズとかロネットとか聞いてましたけど、これならオリジナル求めなくてもいいかもと思わせるくらい。その仕事にスタッフの意識の高さが感じられる・・・良いレーベルだなと思います。
by Buji (2016-06-09 21:24) 

まめぞう

☆たいへ~どの
特にアメリカ盤は70年代より60年代の方が盤質良いような気がしますね。

☆bujiサマ
ここ、カラーレコードも積極的に出してますよね。先日購入したマーゴ・ガーヤンはブルーでしたが、知人が持ってる同じ盤はイエローでした。ピンクパンサーのピンク盤もたしかここだったような気が・・・^^
by まめぞう (2016-06-11 08:39) 

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